死者75人に、船体に穴開ける作業進む 中国客船転覆

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収容された遺体は66体となった

収容された遺体は66体となった

中国・監利県(CNN) 中国湖北省・監利県の長江で450人余りの乗客乗員を乗せた客船「東方之星」が転覆した事故で、当局は4日までに、75人の遺体が収容されたと伝えた。また地元海事局が2013年に、同船の基準順守に問題があると報告し、船の運航が一時差し止められていたことが分かった。

同船からはこれまでに14人が救助された。360人以上が依然として行方不明で、大部分は60代から70代だという。

救助隊の一部は船体に少なくとも1つの穴を開けることに成功した。さらに3つの穴を開けて救助隊をそこから送り込む方針。2013年のナイジェリア沖での事故では船内のエアポケットにいた29歳の男性が事故後60時間たって救出された例もあり、当局は救出作業を急いでいる。

別の救助チームは水没した船内の捜索を行っている。また、流された可能性のある乗客の捜索も行われており、捜索範囲は220キロ先の下流にまで及んでいる。

南京海事局のホームページによると、同船は2013年に一時運行が差し止められ、船を管轄する四川省重慶市の水上安全当局に基準順守に関する問題が報告されていた。差し止めの期間や問題の内容は明らかになっていない。

南京海事局はまた、重慶市の当局に安全航行の確保に向けた監督を強化するようにも勧告していた。

当局によれば、救出された船長と機関士は拘束されて、事情聴取を受けている。船長らは船が竜巻に襲われたと話しているという。中国の気象当局によれば、転覆事故と同時刻に15分から20分にわたり竜巻が発生しており、船長らの証言と一致する。

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