ドイツでG7開幕 ウクライナ情勢など協議
米ホワイトハウスによると、大統領は同日、メルケル独首相との個別会談で、今年2月に成立したウクライナ東部の停戦合意に言及。欧米がロシアに科している経済制裁の継続期間は、ロシアによる合意の完全履行と明確に連動させるべきだと強調した。両首脳は会談の半分以上をウクライナ情勢に費やしたという。
米政権ではこれまで、バイデン副大統領ら複数の高官が、ウクライナ政府に殺傷能力のある武器を供与する可能性に言及している。しかしメルケル首相をはじめとする欧州諸国の首脳らは、暴力の激化を懸念して強く反対。オバマ大統領も供与には慎重な姿勢を示している。
大統領らは会談に先立ち、ドイツ・アルプスの村クリュンを訪問。上着を脱いでビールを楽しむなど、住民らと交流した。
オバマ大統領は会議で対ロシア制裁の延長を主張するほか、過激派組織「シリア・イラク・イスラム国(ISIS)」との戦いで支援強化を呼び掛ける見通し。