タイで初のMERS感染者を確認、26カ国目
(CNN) タイ保健相は18日、同国で初の中東呼吸器症候群(MERS〈マーズ〉)の症例が確認されたと発表した。MERS感染が中東から東アジアに広がりつつある実態が改めて浮き彫りになった形だ。
保健相によると、MERSと診断されたのは6月15日に中東からタイに到着した男性。18日現在、バンコク市内の病院で治療を受けており、容体は安定しているという。男性は心臓病の治療を受ける目的でタイに渡航していたが、風邪のような症状が出たため同病院に運ばれた。
MERSはサウジアラビアで2012年に発生。感染者が確認された国はタイで26カ国目となる。
感染が広がっている韓国では19日までの死者が計24人に増え、感染者は計166人になった。このうち30人は既に回復し、現時点で112人が治療を受けている。自宅や病院で隔離されている人は5930人に減った。