動物園からトラが脱走、男性襲い殺害 ジョージア洪水
ジョージア・トビリシ(CNN) ジョージアの首都トビリシで17日、洪水のため動物園から逃げ出したホワイトタイガーに男性が襲われて死亡した。内務省が明らかにした。トビリシは13~14日にかけて洪水に見舞われ、動物園から数百匹の動物が逃げ出していた。
死亡したのは43歳の男性で、市中心部にある倉庫で作業中にトラに襲われた。喉に襲いかかられ、病院に搬送される前に死亡したという。男性を襲ったトラは殺処分された。
しかし動物園によれば、17日の時点でまだ見つかっていないトラがもう1頭いるという。このトラが生きているのか死んだのかも確認できていない。
ガリバシビリ首相は先に、脱走した動物による危険はなくなったと宣言していたが、今回の事態を受け、動物園からの情報に誤りがあったとして謝罪した。
同動物園では飼育していた約600匹の動物のうち、ライオンやトラ、クマ、オオカミなども含めて半数あまりが逃げ出した。警察などが出動して捜索を続け、捕獲したり処分したりしている。
ロシアのニュースサイトは17日、トビリシから60キロ離れたアゼルバイジャンとの国境に近い川の下流で、アフリカペンギン1匹が底引き網に引っかかっているのが見つかり、捕獲されたと伝えた。
トビリシの市内では大型のワニが捕獲される様子や、街頭にたたずむカバ、民家の窓によじ上ったクマ、残骸に埋まった動物の死骸なども目撃されていた。
非政府組織が運営するニュースサイトによれば、今回の洪水では16日までに少なくとも19人の死亡が確認され、6人が行方不明になっている。