ローマ法王、地球温暖化に警鐘 「文化的革命」呼びかけ

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ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王

ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王

(CNN) ローマ法王フランシスコは18日、「回勅」と呼ばれる公文書を発表して地球温暖化や環境問題に警鐘を鳴らし、「大胆な文化的革命」の必要性を訴えた。

フランシスコ法王はこの中で、深く考えないままのハイテク崇拝や化石燃料依存、衝動的な消費といった現代社会の側面に言及し、人類による暴挙が地球を限界点へと押しやっていると警告。「最後の審判の日の予言に皮肉や軽視で応じることは、もはやできなくなった」と指摘した。

地球温暖化問題を巡っては、大企業やエネルギー企業、視野の狭い政治家、無関心な個人など社会のあらゆる側面に矛先を向け、「私たちの故郷である地球は、ますます巨大なごみの山のような様相を呈し始めている」と警告した。

回勅は通常、ローマ法王から世界10億人のカトリック信者に宛てて教えを説く手紙として発表される。しかしフランシスコ法王は年内に予定されている気候変動問題についての首脳会議を視野に、「この惑星に住むすべての人との対話を望む」とした。

その上で「生活スタイルや生産と消費」の大胆な変化が必要だと述べ、持続不可能な生活スタイルから地球環境に配慮した生活スタイルに切り替えるよう提言。人類を自己破壊に陥る事態から救うためには「大胆な文化的革命」が必要だと呼びかけた。

回勅は全部で184ページあり、バチカンで行われた記者会見で少なくとも5カ国語で発表された。ローマ法王庁は科学や神学など幅広い分野の文献を参考に、1年がかりで作成に当たっていた。

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