イラン核協議、武器禁輸めぐり最後の攻防か
ウィーン(CNN) イランと欧米など6カ国がウィーンで開いている核協議は、国連による対イラン武器禁輸措置の解除をめぐって最後の攻防が続いているようだ。交渉に参加している複数の情報筋が13日、CNNに語った。
最終合意の期限は13日に設定されていたが、話し合いは14日未明になっても続いた。イランのザリフ外相はホテルのバルコニーから記者団に、13日中の合意はないとの合図を送った。
一方で合意成立は間近との見方も強い。イランのロハニ大統領は13日、ツイッターに「合意は外交と相互尊重の勝利だ」と書き込んだが、その後「もしも合意したら」と投稿し直した。
欧米の外交筋はCNNに、14日朝にも合意が成立するとの見通しを示した。交渉に直接かかわるイラン高官は13日夜、「ゴールは非常に近いがまだ到達していない。今後数時間の展開に注目したい」と述べた。
イランは核開発の制限と引き換えに、国連安全保障理事会決議に基づく通常兵器やミサイルの禁輸措置の解除を要求。ロシアがこの動きを支持する一方で、米国などは強い抵抗を示してきた。米軍のデンプシー統合参謀本部議長は先週、「弾道ミサイルや武器の輸出入に関するイランへの圧力は、いかなる状況でも緩めるべきではない」と強調していた。