軍事施設へのテロ謀議を摘発、元海軍兵士ら4人逮捕 仏
(CNN) フランスのカズヌーブ内相は15日、同国の情報機関当局が国内の軍事施設へのテロ攻撃を画策していた疑いがあるとして元海軍兵士1人を含む4人を拘束したとの声明を発表した。
これら容疑者の年齢は16~23歳で、仏国内の異なる4カ所で13日未明に逮捕し、取り調べを続けている。
内相によると、情報機関当局らは4人のうちの主犯格がソーシャルメディア上での活動や獄中にいる聖戦主義者との接触を通じてテロ謀議を謀っていることを突き止めていた。全国でのテロ取り締まりを担当するパリの検察当局が先月捜査を開始し、他の共犯の身元を割り出していた。
フランス南部では今週、石油化学工場が爆発する事件があったが、今回逮捕された4人がこの事件と関わりがあるのかは不明。同内相は15日、議会で工場爆破事件は刑事犯罪だが、犯行の動機は突き止めていないと述べた。
同国内では今年1月、パリで週刊新聞「シャルリー・エブド」の編集部が襲撃され、多数が殺害されるなど過激派絡みの事件発生が目立ち、当局はテロの脅威は続いていると警告していた。
カズヌーブ内相によると、聖戦主義ネットワークに関与するフランス国民らは約1850人。シリアやイラクに渡って活動を続けるフランス人らは500人に近いとしている。