ISIS合流の外国人戦闘員は2.5万人 米国家情報長官室
ワシントン(CNN) 米国家情報長官室は17日までに、内戦下にあるシリアに渡り、武装勢力などに加わった外国人戦闘員はこれまで2万5000人以上に達したとの最新の情勢分析を明らかにした。
同室の報道担当者によると、今年5月初旬にまとめられた同様の分析では戦闘員数は約2万2500人だった。これら戦闘員の国籍は100カ国以上となる。
CNNが入手した最新分析結果によると、2万5000人以上のうち西側諸国の出身者は少なくとも4500人で、5月と比べ500人増加。4500人のうち米国人は250人以上で、同月比で70人増えていた。
これら米国人は、米国の市民権や合法的な居住権を保持したり、内戦に参戦するためシリアやイラクに入国したり入国を試みた人物を含む。また、渡航を図ったものの阻止されて中東地域内にとどまっていたり、米国へ帰国した者も含まれる。
シリアに入って死亡した米国人は20人以上と推定している。
同報道担当者はただ、これらの数字はあくまで推定のものとも指摘。最新の分析結果によると、イラクやシリアに拠点を築く過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が両国で招集出来る戦闘員は合計で2万人から3万人とし、5月時点の2万2000~3万2000人からは微減したとも推測した。
ISISに合流した西側諸国出身の下士官クラスの戦闘員は数百人規模で、米国人は十数人以上から数十人規模に増えたとする米国の推測数字もあると述べた。