ISIS最高指導者の潜伏情報も殺害の空爆間に合わず 米国
米国は同時に、バグダディ容疑者の普段の行き先や接触相手などの「行動パターン」の把握にも努め、より精度の高い情報収集で空爆実施につなげることを狙っている。
この情報収集の手法は、パキスタンで2011年5月、米海軍特殊部隊によって殺害されたアルカイダ最高指導者オサマ・ビンラディン容疑者の潜伏先の割り出しなどの際にも用いられた。
米政府当局者は、シリアでの諜報活動は全般的に改善していると強調。米軍などのISIS拠点への空爆が1年を経過して情報の蓄積や選別が進んだことに言及。シリア東部で今年殺害したISIS幹部への急襲作戦でつかんだ情報は役立っていることも明らかにした。
また、シリアに入りISISに加わる外国人戦闘員の数が大きく減じていることを示す形跡はないとも述べた。