ブルンジ大統領が3選 野党はボイコット

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ブルンジのヌクルンジザ大統領

ブルンジのヌクルンジザ大統領

(CNN) 現職ヌクルジンザ大統領の3選出馬をめぐり和平合意違反との批判が高まり、混乱が続いていたアフリカ中部のブルンジで24日、同大統領が3選を果たした。

大統領選は21日に投票が行われ、選挙管理委員会の責任者によると、ヌクルジンザ大統領が69.41%の得票率で勝利した。

選挙前には、内戦終結の和平合意で3選が禁止されているとして、抗議が続発。同大統領に反対するデモ隊が警官隊と衝突し、数十人が死亡した。選挙期間中も混乱が続き、首都ブジュンブラでは、散発的に銃声が響く事態に発展した。

少なくとも野党17党が選挙をボイコット。また、国外の監視団から選挙手続きを批判する声も上がり、米国を含む各国が選挙の正当性に疑問を投げかけていた。

米国務省のカービー報道官は21日、声明を出し、「現在のブルンジの状況で行われた選挙は信頼性を欠き、政府への信用をさらに損なうものだと米国は警告する」と言明。ブルンジ政府が「反対派や市民への嫌がらせ、メディアや政治空間の封鎖、投票者の威圧」を行っているとして、批判を強めていた。

ヌクルジンザ大統領が3選出馬を表明したのは4月。以来、混乱が続き、多数が死亡したほか、17万人以上が国外脱出を余儀なくされた。5月にはクーデターが発生するも失敗に終わり、軍幹部らが逮捕。さらに、野党党首のゼディ・フェルジ氏が暗殺されたことを受け、野党は政権との対話を停止していた。

同大統領が3度目の政権運営に乗り出す中、過去数カ月の混乱はすぐには終息しないとの見方が強く、一部では内戦の再燃を危惧する声もある。前回の内戦では、ツチ人とフツ人の民族抗争に発展したとの見方もあり、30万人が死亡した。

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