NATO、トルコの要請で緊急会合 シリア国境付近で連続テロ

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トルコ政府は、シリア国境に近い南部でのテロの増加に危機感を募らせている

トルコ政府は、シリア国境に近い南部でのテロの増加に危機感を募らせている

(CNN) 北大西洋条約機構(NATO)は26日、安全保障上の懸念が高まったとするトルコからの要請を受け、28日にも緊急会合を開くと発表した。

トルコは北大西洋条約の第4条に基づき協議を要請した。第4条では、加盟国が領土保全、政治的独立あるいは安全が脅かされていると認めた場合に協議を要請できると定めている。

同条項に基づく会合は、NATO史上でも過去に4回しか開かれていないという。

トルコ外務省の声明によると、南部のディヤルバクルやシャンルウルファ、キリスで治安部隊が相次いで襲撃され、7月20日にはスルチで起きたテロで市民32人が死亡した。安全保障上の脅威が高まったことを受け、トルコ軍は作戦を展開している。

28日の会合ではこうした対応や対テロ作戦などについて加盟国と協議する。

シリアとの国境に近いトルコ南部ではテロが頻発している。26日には自動車爆弾が爆発して治安当局者2人が死亡、4人が負傷。23日には国境付近でトルコの国境警備隊が過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に銃撃され、兵士1人が死亡、2人が負傷した。

スルチのテロ事件についても、当局はISISによる自爆テロだったとの見方を示している。

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