フリーダイビングのモルチャノワ選手、スペイン沖で行方不明に
(CNN) フリーダイビングで41の世界記録を持つロシアのナタリア・モルチャノワ選手がスペイン沖で行方不明となり、生存は絶望的とみられている。
23の世界大会で優勝した経験を持つモルチャノワ選手は2日、スペイン・フォルメンテラ島の北西約3.2キロの沖合で素潜りを楽しんでいる時に仲間とはぐれ、そのまま行方が分からなくなった。
フィン(足びれ)なしで30~40メートルの深さまで潜り、強い海流に飲み込まれたとみられる。
仲間のダイバー3人が日没まで捜索し、さらに翌日も捜し続けたが見つからなかったという。
モルチャノワ選手の息子で同じく世界記録を持つフリーダイビング選手のアレクセイさん(28)は、米紙ニューヨーク・タイムズに「母はこのまま海にとどまるようだ。本人がそれを望んでいるのだろう」と語った。
フリーダイビングは酸素ボンベを背負わずにひと息で潜水する競技。モルチャノワ選手は9分間息を止めた記録や、フィンを使って101メートルの深さまで潜った記録を持つ。昨年9月には、両足をそろえてはく「モノフィン」を使いプールでの潜水距離を競う種目で、237メートルの世界新記録を樹立していた。
The world lost its greatest freediver on Sunday, and my friend Alexey lost his dear mother, teacher, and training... http://t.co/5jmgHCt3YU
— William Trubridge (@WillTrubridge) 2015, 8月 4