キューバの米大使館に米国旗掲揚 54年ぶり
ハバナ(CNN) ケリー米国務長官は14日、キューバを訪問し、54年ぶりに米大使館に米国国旗を掲揚した。式典は祝賀ムードに包まれる一方、キューバ移民を親に持つ米議員らは反体制派らが式典に招かれなかったことを批判した。
ケリー氏は、多数の米議員やキューバ系米国人らを伴ってキューバ入り。式典で、「米国旗掲揚を準備するこの真に歴史的な瞬間に立ち会ってくれたことに感謝したい。54年ぶりに外交関係が回復したことの象徴だ」と述べた。
ケリー氏の訪問は、最後まで残っていた冷戦時代の遺産の一つに象徴的に終わりを告げるものだ。ただ、両国の間には不信感も残り、半世紀以上に及ぶ外交摩擦解消までの道のりは遠い。
キューバ国営メディアは13日、フィデル・カストロ前国家評議会議長が寄稿した記事を掲載。89歳の誕生日に合わせて書かれたもので、両国間の歴史的な国交回復には触れず、米国の経済制裁による損害や日本への原爆投下について言及した。