ISIS、米国人1400人の情報を「標的」として公開か

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情報の有効性には疑問も

(CNN) 過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」のハッキング部門を自称する集団が今週、インターネット上にメッセージを公開し、「標的」とする米国人の名前や連絡先を掲載した。複数の当局者が明らかにした。米連邦捜査局(FBI)と米国防総省が捜査を進めている。

投稿されたメッセージでは、米政府職員や軍関係者ら1400人の電話番号、滞在場所、「(個人を識別するための)パスワード」のほか、クレジットカード番号とされる数字やフェイスブック上のやり取りの抜粋を掲載。ただ、リストの信憑(しんぴょう)性には疑問が残る上、情報の多くは古いものとなっている。

メッセージは入手した個人情報がISISの兵士に渡っていることを示唆。これらの兵士が該当する人物に直接危害を加えるだろうと警告している。

CNNがリストに載っている電話番号やメールアドレスに連絡を取ったところ、その多くは無効となっていた。だが1人に電話がつながり、以前、米軍で従軍していたことがあると確認した。この人物は国防総省から最近、リストに名前や個人情報が掲載されていると知らされたという。メールで連絡が取れた政府職員の女性も米軍から注意喚起を受けていた。

リストが実際にISISの手によるものかは確認が取れておらず、FBIと国防総省が捜査中だという。

米陸軍のレイモンド・オディエルノ参謀総長は「この件を深刻に受け止めている」とする一方、リストが本当に洗練された軍事ハッキングによって入手されたものかについては疑念を提示。「こうした主張はこれまでにも2、3度出されている。最初の2つに関しては、彼らが入手したとするリストはサイバー攻撃によって取得されたものではなかった」と述べた。

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