ISISナンバー2、無人機攻撃で死亡 米発表
(CNN) 米国家安全保障会議(NSC)のネッド・プライス報道官は21日、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」ナンバー2のハジ・ムタズ容疑者が、イラク北部モスル近郊で行われた無人機攻撃で死亡したことを明らかにした。
プライス報道官によると、ムタズ容疑者はISISのメディア担当者と共に車で移動中に攻撃を受けた。同容疑者はISISのイラクにおける活動の責任者であり、軍事作戦を立案する主要メンバーだったという。
プライス報道官は「資金運営、メディア、作戦行動、兵たんで影響力を振るった同容疑者の死亡は、組織の活動に打撃を与えるだろう」と述べた。
ムタズ容疑者の死については、複数の米当局者が先にCNNに明らかにしていた。
ただ、同容疑者の死亡情報は昨年12月にもあり、複数の米高官の情報に基づきCNNを含む報道各社が伝えていた。この点、米当局者は、当時の米政府の身元確認に誤りがあったようだと語った。
無人機攻撃に関する情報は米政府が機密扱いとしている。当局者によると、国防総省はムタズ容疑者のいる場所や時間帯を特定し、「実行可能な情報」に基づき攻撃が行われたという。
こうした情報は、米国がISISの幹部層を標的として攻撃する能力を有していることを示唆している。