ISIS、カイロ爆発で犯行声明 29人負傷
カイロ(CNN) エジプトの首都カイロで20日未明に起きた爆発について、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」がインターネット上に犯行声明を出した。自動車爆弾を使ったこの爆発では29人が負傷した。
エジプト保健省によると、自動車爆弾はカイロ郊外にある治安機関の建物付近で爆発。運転者は自動車を止めてから車を降り、後続のバイクに乗って爆発前に現場を離れたという。内務省は負傷者29人のうち6人が警察官だと明かした。
ISISは声明の中で今回の爆弾テロについて、2014年3月にエジプト北部で起きた治安部隊に対するテロ事件で、有罪判決を受けた男6人が今年5月に処刑されたことへの報復だと述べた。当局によると、男らはシナイ半島を拠点とし、ISISに忠誠を誓う武装グループのメンバーだったという。
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチは、この事件で治安部隊の隊員2人が射殺されたとしている。
激しさを増す国内でのテロ攻撃に対抗するべく、エジプトのシシ大統領は今週、テロリズムに対する当局の権限を強化する「テロ対策法」に署名した。