イスラエルのスパイ? ハマスがイルカを捕獲の報道
(CNN) パレスチナ自治区ガザを支配するイスラム組織ハマスが、1頭のイルカを捕獲した。イスラエルが偵察用の新兵器として送り込んだスパイだったとしている。パレスチナの日刊紙アルクッズが19日に伝えた。
「イスラエルはガザに対する流血の攻撃を止めないばかりか、今度は人間との友情で知られるイルカを採用した」と同紙は報道。このイルカはハマス軍事部門「カッサム旅団」の海軍奇襲部隊員殺害を狙った作戦に利用されたと伝えた。
同紙によれば、海岸で演習を行っていたカッサム旅団の要員が、イルカの背中に取り付けられていたカメラ機材と監視装置を押収したという。
「イスラエルの治安機関はカッサム旅団の海軍部隊員に近付く目的で、人なつこく海上や海中で人と遊びたがるイルカの特性を利用した」と同紙は報じている。
カッサム旅団は20日、この記事についての取材に応じなかった。イスラエル国防軍の広報もコメントを避けている。
イスラエルはハマスをテロ組織とみなし、水際でも衝突が発生している。昨年はカラシニコフ銃と手りゅう弾で武装したハマスの部隊がガザ北方の海岸に到達して、イスラエルの部隊と銃撃戦を展開。イスラエル国防軍によると、襲撃側の5人が死亡、イスラエル兵1人が軽傷を負った。