EU閣僚が難民対応で緊急会合、大量流入続く
ドイツ・ミュンヘン(CNN) シリアやイラクからの難民が欧州に大量に流入している問題で、欧州連合(EU)の内相と法相が14日にベルギーのブリュッセルで緊急会合を開き、対応を協議した。
会合では難民の受け入れを各国に割り当てる措置や、欧州への流入を食い止める方策について協議。会合後、5月に割り当てを決めた4万人に加えて、新たに12万人の受け入れを割り当てる案について、合意に向けた歩み寄りがあったと発表した。
ルクセンブルクのアッセルボルン外務・移民相は「現時点で決定を出すのはあまりに時期尚早」としながらも、「国際的な保護に値する12万人の受け入れを新たに割り当てる原則について、加盟国の大多数が貢献を表明した」と語った。
難民への対応を巡っては、今年80万人の受け入れを表明しているドイツのガブリエル副首相が14日、100万人の受け入れが必要になるかもしれないとの見通しを示した。
内務省によれば、同国には1日当たり約1万人の難民が流入しており、ミュンヘンだけでも2日間で1万6000人ほどが押し寄せた。このため同国は国境開放政策を一時的に中断、国境を越えて入国しようとする車の検問を行い、乗っている人の身元確認に当たっている。オーストリアからドイツへ向かう列車の運行も停止させた。