大統領派滞在のホテルにロケット弾、15人死亡 イエメン
(CNN) イエメン南部アデンで6日早朝、ハディ暫定大統領派のバハーハ首相らが滞在するホテルに何者かがロケット弾を撃ち込み、少なくとも15人が死亡した。首相が当時ホテル内にいたかどうかは明らかでない。
イエメンでは今年初め、イスラム教シーア派武装組織「フーシ」が首都サヌアを掌握し、ハディ暫定大統領を追放した。暫定大統領や首相ら政権メンバーはサウジアラビアへ逃れたが先月帰国し、フーシの支配下に入っていないアデンに拠点を構えていた。
イエメン当局者らによると、ホテル攻撃による死者の中にはアラブ首長国連邦(UAE)出身の兵士らが含まれている。アデンの治安筋がCNNに語ったところによれば、政権メンバーの死亡は今のところ確認されていない。
イランの支援を受けるフーシに対し、同国と敵対するサウジアラビアが有志連合軍を率いて空爆を続けている。
フーシ支配下の保健省によると、内戦による民間人の死者はこれまでに少なくとも4000人に上った。治安態勢の空白に乗じて、国際テロ組織アルカイダ系武装勢力「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」や過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が勢力を拡大している。