カメルーンに米軍派遣、最大300人規模 過激派掃討を支援
ワシントン(CNN) オバマ米政権は14日、アフリカのカメルーンや近隣諸国による過激派勢力の封じ込め作戦を支援するため米軍兵士約90人をカメルーンへ派遣したことを明らかにした。米連邦議会に書簡で通知した。
米国の戦争権限法に基づく措置で、同大統領は派遣兵士は最終的に300人に増やす考えを表明。カメルーン政府の要請に応じ、米軍機による情報収集、警戒や偵察任務を遂行すると述べた。
米軍兵士には自衛目的などで武器を携行させるとし、派遣期間はその必要性が消えるまでとした。
米国防総省の報道官は米軍兵士はカメルーン軍と協力して行動を調整すると述べた。米軍の警戒任務については大半が無人機の活用になる考えを示した。
アフリカ西部のカメルーンや近隣諸国はナイジェリア北部に拠点を築くイスラム過激派ボコ・ハラム掃討戦を進めている。ボコ・ハラムはカメルーンなど隣国にも攻撃を仕掛け、同国北部では先月、市場や病院が襲われ約30人が殺害され、145人が負傷する被害が出ていた。
米国は昨年、ナイジェリアにもボコ・ハラム対策で軍事支援を行った。