国境なき医師団の病院にまた空爆 イエメン
イエメン保健省高官もハイダンの病院が空爆されたことを確認した。同病院で手当てを受けていた患者は大半が一般市民で、フーシの関係者はほとんどいなかったとしている。
空爆の翌朝現地入りした国境なき医師団の幹部によれば、現場にはまだ煙が立ち込め、病院の建物は99%破壊されていた。空爆ではまず病院の隣接地が爆撃されたため、次の爆撃が始まる前に職員や患者が避難したという。
当時この病院内にいた保健省の職員は、避難する際に軽傷を負ったと話している。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは同病院の空爆について、直ちに独立機関による調査を求めると表明。「相次ぐ空爆は医療施設が意図的に狙われていることを物語る」と述べ、意図的に病院が空爆されたとすれば戦争犯罪に当たると指摘した。イエメン国内の関係者からの情報として、今回の空爆はサウジ率いる有志連合が行ったとの見方も示している。