アフガンの地震、死者364人に パキスタンが最多
イスラマバード(CNN) 26日に発生したアフガニスタン北東部を震源とする地震で、同国や隣国パキスタンなどで確認された死者は28日までに364人となった。負傷者も2000人を超えた。
パキスタンでは248人が死亡。震源地のアフガニスタンより死者数が多いのは、国境付近の人口密度が高いことが原因とみられる。
国際支援団体「マーシーコー」のパキスタン支部責任者は、同地域は人口密度が高く、山の上の方から谷の部分までいたるところに人が住んでいると指摘。「地滑りで状況が一層悪くなった」と語る。
アフガニスタンの死者数も115人に増えた。同国のガニ大統領が27日、短文投稿サイトのツイッターで明らかにした。同国北部の町タルカンでは、学校から避難しようとした女子生徒たちが階段で折り重なって倒れ、地元警察報道官によると10~15歳の12人が死亡した。
インド北部のジャム・カシミール州でも1人の死者が報告されている。
パキスタンやアフガニスタンの当局は、地震の被害状況の把握に努めるとともに、遠隔の山間地に広がる被災地への支援方法を検討している。なかには雪の降り出している地域もあり、支援団体「オックスファム」の人道支援責任者は「食料やきれいな水、せっけんなどの衛生用品のほか、冬が近いので氷点下の環境から守る避難所も必要となる」と指摘した。