爆発は起きたのか――ロシア機墜落の原因、依然不明
飛行データや操縦室内の音声を記録したブラックボックスは、良好な状態で回収された。エジプト当局者らは最初に現場検証を済ませた後、ブラックボックスの解析作業に入るとの方針を示してきた。カマル民間航空相は3日、検証作業は同日夕までに完了すると発表した。民間航空省によると、専門家チームが2日からデータの回収作業を始めている。
ロシアのインタファクス通信はカイロの情報筋の話として、音声記録装置には墜落直前、「予想外」の「異常な」事態が突然発生したことを示す音が入っていたと伝えた。
ロシアの航空当局は機体が空中分解したとの見方を示している。こうした音声からその原因が特定できる可能性も出てきた。
ロシアの国営メディアがこれまでに伝えたところによると、残骸の中から爆発物の痕跡は見つかっていない。匿名の情報筋によれば、収容された遺体にも今のところ、爆発に関連した外傷はみられないという。