メルケル独首相、「我々はテロより強い」 G20で力説
ロンドン(CNNMoney) 120人以上の死者を出したパリの同時多発テロ事件を受け、トルコで開幕した主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)は、同事件への対応が中心的な議題となった。
15日の夕食会でドイツのメルケル首相は、「今回のG20サミットでは、我々がいかなる形態のテロリズムよりも強いという決然たる姿勢を示す」と力を込めた。
フランスのオランド大統領は出席を見送り、代わってファビウス外相が出席。会議の冒頭、首脳らが犠牲者をしのんで黙祷(もくとう)をささげた。
オバマ大統領は開幕を前に、米国は過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」撲滅に向けた取り組みを強化すると表明し、「ゆがんだ信条に基づく罪のない人々の殺害は、フランスやトルコのみならず、文明世界に対する攻撃だ」と力説。国連の潘基文(パンギムン)事務総長は、国際社会の結束した行動が求められると指摘した。