仏高速鉄道TGVが脱線、10人死亡 多発テロと無関係か
(CNN) フランス国鉄(SNCF)によると、同国東部ストラスブール市の近郊で14日、試験走行中の高速鉄道TGVの車両が脱線して水路に転落し、少なくとも10人が死亡した。
脱線したTGVには職員や技術者ら約50人が乗車。5人が行方不明となっている。同国のエコロジー・持続可能開発・エネルギー省の声明によると、12人が重傷、22人が軽傷を負った。
SNCFは、今回の事故と首都パリ内外で13日夜に起きた同時多発テロを関連付けられるようなものは現段階で得ていないと発表した。
同国のAFP通信によると、TGVが今回のような重大事故に巻き込まれたのは過去約30年間で初めて。事故現場の映像は、一部の車両が橋近くの水路の中に部分的に沈んでいる様子を伝えた。
公共運輸部門を担当する同省は、脱線の原因は不明としている。AFPは脱線現場の地方行政当局者が速度超過が原因と述べたと伝えた。
脱線したTGVは来年に開通予定のパリとストラスブールを結ぶ新路線で試験走行していた。フランス国内で多数の路線を展開するTGVの利用客は毎年、数百万人規模に達する。