ISIS戦闘員、興奮剤飲み交戦に参加か 戦意維持の効用
米財務省で以前テロ組織の資金源を追っていたマシュー・レビット氏によると、キャピタゴンの製造コストは高くなく、ペルシャ湾諸国中心に需要も旺盛なため利ざやは多い。シリアやレバノンでは過去数年、生産量が増大し、シリアでは聖戦主義者の活動資金源になっているとの情報もあるという。
過激派の薬物利用はイスラム純潔主義の立場とは相いれないともみられるが、戦闘に赴くとの大義名分でこれを正当化している可能性もある。民主主義防衛基金の関係者は聖戦に参加する道具と理解すれば容認されると思い込んでいると指摘した。
治安当局筋によると、レバノンのベイルート空港で数週間前、サウジアラビアの王族の一員が専用機を使って麻薬の国外に運び出そうとして拘束される騒ぎがあった。レバノンの国営通信社によると、王族の一員は逮捕されたサウジ人5人の1人で、キャピタゴン約2トンのサウジへの密輸を企てた容疑に問われている。