カナダ、シリア難民2万5000人受け入れへ
カナダ政府は受け入れを前に、インターネット上で「難民を歓迎しよう」と呼び掛けるキャンペーンを開始。難民への寄付やボランティア、物心両面の初期支援などを募っている。
パリ同時テロの後で実施された2件の世論調査では、治安上の懸念などを理由に受け入れ計画に反対する回答が小差で過半数を占めた。ただし国内の州当局は全て受け入れに同意し、慈善団体には協力の申し出が多数寄せられている。担当閣僚らは安全対策を最優先し、徹底的な審査を実施すると強調している。
難民らはカナダ到着後、一時的に軍の旧兵舎や現在使われていない病院、ホテルなどの建物、またはホームステイ先に滞在する。最初の一団は来月初めに到着する見通しだ。
カナダ当局によると、難民の宗教は問わない。すでに国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と緊密に連携し、最も弱い立場にある難民らを見極めて審査する作業に取り掛かっているという。