マリのPKO基地に砲撃 3人死亡、20人負傷
(CNN) 西アフリカ・マリの国連平和維持活動(PKO)基地が28日未明に砲撃を受け、PKO部隊の報道官によると隊員2人と民間業者1人が死亡、20人が負傷した。
同報道官が首都バマコで語ったところによると、正体不明の集団が午前4時ごろ、基地に数発の砲弾を撃ち込んだ。犯行声明は出ていない。
国連PKOのマリ多面的統合安定化ミッション(MINUSMA)を率いるハムディ事務総長特別代表は声明で砲撃を非難。遺族に弔意を表するとともに、「マリの国民と和平プロセスを支援する国連の決意に変わりはない」と強調した。
マリでは近年、北部の分離独立を掲げる遊牧民トゥアレグ人やイスラム過激派が政府軍と衝突。2013年に旧宗主国のフランス軍が軍事介入して過激派を掃討し、MINUSMAもこの年に設立された。トゥアレグ人勢力は今年、アルジェリアが仲介した和平協定に署名している。