フィリピンに台風直撃、72万人が避難
(CNN) 強い台風27号(メーロー)がフィリピンを直撃し、暴風雨に見舞われた中部沿岸部などで数十万人が避難している。14日は国内便40便が欠航となり、船に乗ろうとした乗客も8000人が港で足止めされている。学校の多くは休校となった。
メーローは13日にかけ、勢力を強めながらフィリピン東部のサマール島に向かっていた。
米軍合同台風警報センターによると、14日には勢力がやや弱まり、風速は約60メートルから約46メートルへと低下。24時間以内に熱帯低気圧に変わる見通し。
同国中部ではさらに何度か小さな島への上陸が予想され、最大250ミリの豪雨をもたらす見通し。ただし、人口が密集する島での豪雨による土砂崩れは予想されていない。
国家災害対策当局によると、台風に備えて南部のルソン島を中心に約72万5000人が避難した。
西太平洋に位置するフィリピンは熱帯低気圧の通り道にあり、強い台風に頻繁に見舞われる。
2013年に同国に上陸したスーパー台風「ハイエン」では、死者・行方不明者が7000人を超えた。