「ISISに襲われた」、教員の虚言で治安部隊出動 パリ
パリ(CNN) フランスのパリ郊外で14日、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」支持者を名乗る覆面の男に襲われて刃物で刺されたという教員の男性からの通報があり、警察や治安部隊が現場に駆け付けた。
しかしパリ検察によると、病院で事情を聴かれた男性は、通報の内容が作り話だったことを認めたという。
地元紙によれば、病院に運ばれたのは45歳の男性教員で、最初のうちは、覆面男が「ダーイシュ(ISISの別名)のためだ」と叫びながら自分ののどや腹部を刺したと話していたという。
男性の命に別条はない。負傷した経緯は不明で、虚偽の通報をした理由について再度事情を聴かれている。
地元市町によると、男性教員はオーベルビリエの学校に20年前から勤務していたという。フランスでは130人の犠牲者を出した11月13日のパリ同時テロを受け、学校でも警備が強化されていた。
フランスは今も非常事態宣言下にある。このためパリ近郊で男性が襲われたという通報を受け、即座に警察や治安部隊が出動した。