インドの基地襲撃、カシミールの過激派が犯行声明
ニューデリー(CNN) インド北西部のパキスタン国境近くにあるパタンコート空軍基地への襲撃について、インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方の過激派組織が犯行声明を出した。
声明を出したのは、パキスタン側に拠点を置く過激派の連合体「統一聖戦評議会」。基地への襲撃を主導したと宣言した。しかしCNN系列局によると、政府情報筋は同組織の関与に否定的な見方を示している。
襲撃は2日に始まり、少なくとも治安要員7人と民間人1人、武装集団側の4人が死亡した。
インド内務省は当初、事態は2日中に収拾に至ったと発表したが、その後も武装集団のメンバーが現場に残っていたことが判明。一部が基地の施設内に立てこもったとみられる。
国家治安警備隊(NSG)の当局者は4日の記者会見で、「残る2人を排除する作戦」が最終段階に入ったとの見方を示していた。
国防省の報道官は5日、CNNの取材に対し、現場をくまなく確認する作業が続いていると語ったが、この時点までに武装集団が全員殺害または拘束されたのかどうかは明言しなかった。
襲撃の長期化にともない、首都ニューデリーの警察は4日、同市内の警戒態勢を強化したと述べた。警察責任者はツイッターを通し、不審な活動や人物を見かけた市民はただちに当局へ通報するよう呼び掛けた。