武装集団がブルキナファソ首都のホテルを襲撃、死傷者
ワガドゥグ(CNN) 西アフリカ・ブルキナファソの首都ワガドゥグで15日、欧米人が頻繁に訪れるホテルやカフェを銃で武装した男らが襲撃し、人質を取ったうえ、治安部隊と銃撃戦になった。警察によると、ホテルの外には複数の遺体が横たわっており、少なくとも20人が負傷した。
死者や人質の数は不明。国営RTBテレビによると、治安部隊は銃撃戦の前に人質15人を救出し、その中には同国の閣僚1人も含まれていたという。
襲撃犯は最初にカフェを襲撃した後ホテルに移動、人質を取って立てこもった。犯人の数は不明。ホテルは欧米の外交官や国連職員らがよく訪れる場所で、米軍関係者がホテル内にいるとの情報もあったが、米国防総省はこれを否定。国連の現地報道官も国連職員はホテル内にいないとの見方を示した。
治安部隊がホテルを包囲し銃撃戦となった。治安部隊の攻撃から1時間が経ち銃声はやんだが、ホテル包囲を解いたとの発表はまだない。部隊は米軍やフランス軍からの支援も受けているという。
モーリタニアのアルアクバル通信によると、国際テロ組織アルカイダ系武装勢力「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織(AQIM)」が直ちに犯行声明を出した。CNNではこれを確認できていない。
同通信はまた、襲撃を実行したのはAQIMメンバーが率いるイスラム武装勢力「ムラビトゥン」だと伝えた。ムラビトゥンは昨年11月のマリのホテル襲撃事件で犯行を認めた勢力で、同事件では少なくとも22人が死亡した。今回の襲撃との類似性も見られるという。
目撃者によると、武装集団はターバンを巻いており、外国語を話していたという。ブルキナファソはフランスの旧植民地。