シナリオは訓練用のものだが、現実に基づいている。ヒルバー中佐は「戦場で直面したり使用したりする可能性がある全てのものに確実に対応できるよう訓練を調整するため最新の情報を取り入れている」と話す。
訓練を深い地下で行うのも現実味を増すためだ。北朝鮮の核や化学関連の施設の多くは、人工衛星から逃れるため、地下にあると考えられている。
訓練に参加した隊員の1人、キャメロン・アームストロング軍曹は、山岳地帯には洞窟などがあり、そうした場所が地下施設として利用されている可能性が高いと指摘する。
現在は北朝鮮の核開発に注目が集まっているが、北朝鮮の化学兵器を警戒する声もある。隊員の1人は、北朝鮮が保有する量や使うタイミングが分からないため、化学兵器のほうがより大きな懸念かもしれないとの見方を示した。