ISIS、イラク最古の修道院破壊か 建物粉々の衛星画像
(CNN) 衛星画像情報の米企業「オールソース・アナリシス」は21日までに、イラク北部モスル郊外にある6世紀建造の同国最古のキリスト教修道院が崩壊したとみられる衛星画像を入手したと報告した。
同市を2014年6月に制圧した過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が破壊した可能性があるとした。画像の分析で破壊は同年の8月下旬もしくは9月に起きた可能性があると指摘した。モスルはISISの主要拠点。
同社の専門家によると、崩落したのは聖エリヤ修道院。建造の歴史は古いものの、自然崩壊の現象とは考えられないと分析。意図的に壊された形跡が複数あると述べた。
米衛星画像企業デジタルグローブが14年8月21日と15年8月29日に撮影した同修道院の写真を照合したところ、建物が粉々になり、「細かい破片状態」になっていることをうかがわせる証拠があると説明。修道院近くにブルドーザーを示唆する車両の移動跡とみられる白色のわだちが並行に残されていたという。