ミャンマー、スーチー党首率いるNLD政権が誕生
スーチー氏は総選挙を前に、もしNLDが勝利すれば、自分は「大統領を超える」存在になると明言していた。NLDが誰を大統領に推すかはまだ不明。
議会は上下両院ともNLDが安定多数を確保しているものの、議席の25%は軍が握っていることから、憲法改正に向けた与党の権限は制約を受ける。
支持者はスーチー党首率いるNLD政権の下で人権の向上や個人の自由の抑圧からの解放が進むことを期待する。
ただ、少数民族ロヒンギャ族への対応などでは課題も残る。ロヒンギャ族はミャンマーの市民権が認められず、就労や移動の自由は規制されて、十分な医療や教育なども受けられない状況にある。多くは人身売買業者が運航する粗末な船で脱出したり、ミャンマー国内のキャンプから出られなくなるなどして苦境に陥っている。