新型駆逐艦の全隻が航行で出力喪失 英海軍、対策に躍起
ロンドン(CNNMoney) 英国国防省は31日までに、同国海軍が保有する最新型の駆逐艦6隻の全てが海上を航行中、出力喪失の不具合に見舞われ、対策を講じていることを明らかにした。
「タイプ45」と呼ばれる同艦の主要建造元であるBAEシステムズ社はCNNMoneyの取材に、一部機能が正常に作動せず、適切な出力と推進力が供給出来ないでいると認めた。同社の報道担当者は、専門家が過去数カ月間、修理や更新を促していたとも述べた。
この問題は英BBC放送が匿名の海軍将校の情報を基に最初に報道。同将校は電気系統の全面的なトラブルが同艦上で通常起きていると明かしていた。
国防省によると、2000年に建造が認められた同艦は06年に最初に導入され、就役期間は30年と想定されていた。ガスタービンのエンジンはロールスロイス社が、他の装備品などはゼネラル・エレクトリック社が担当している。
特殊ミサイルシステムなどの兵器を搭載する同駆逐艦は英海軍の対空防衛能力で主要な役割を果たしている。