トルコ沖で難民船が転覆、子ども含む33人が死亡
ギリシャ・レスボス島(CNN) トルコ北西部アイワジュック沖のエーゲ海で難民を乗せた船が転覆し、子どもを含む少なくとも33人が死亡した。アナトリア通信が30日、当局者らの話として伝えた。
同通信によると、船はミャンマーやアフガニスタン、シリア出身者を乗せてギリシャへ向かっていた。遺体が収容された死者のうち、少なくとも5人は子どもだった。当局が75人を救助したという。
一方、イタリアの沿岸警備隊は地中海で、ゴムボート2隻に乗って漂流していた難民216人を救助したと発表した。
国際移住機関(IOM)は、今年に入って28日までに報告された地中海での死者と行方不明者は計244人に上ると発表し、犠牲者が増えていることに強い懸念を示していた。
IOMによると、この期間に地中海を渡って欧州までたどり着いた難民は5万5500人余り。昨年1年間では100万人以上が欧州に流れ込み、各国が対応に追われている。難民らの大半は、シリアと隣接するトルコなど地中海の東側から、粗末な小船に詰め込まれて出発する。
数日前にもイラクのクルド人を乗せた船が転覆し、子ども10人を含む26人が死亡したばかり。難民支援団体からは、密航業者の責任を追及する声も上がっている。