サウジアラビア、留学生への奨学金を削減 米大学に打撃も
サウジは国の財源の75%を原油に頼っているが、その価格が1バレル当たり100ドル超から30ドルまで急落。政府は国内向けガソリンの値上げなど対策を取っているものの、昨年の財政赤字は1000億ドル近くに達した。
今年は歳出を14%削減する必要がある。政府予算の中で教育費が占める割合は25%前後だ。
米シンクタンク、国際教育研究所(IIE)によると、米国の大学は昨年、サウジから計6万人近い留学生を受け入れた。外国人学生の数としては中国、インド、韓国に次ぐ4位だ。奨学金の後押しで、渡米する学生の数はこの10年間、着実に増加していた。
サウジが新たに定めた基準に該当しない大学は、留学生が激減して大きな打撃を受けることなりそうだ。