列車衝突の死者10人に、単線のカーブで互いが見えず 独
(CNN) ドイツ南部バイエルン州で9日に起きた列車同士の正面衝突事故は、警察によるとこれまでに10人の死亡が確認された。17人が重傷、少なくとも63人が軽傷を負い、1人の安否が確認できていない。
衝突は現地時間の9日午前7時ごろ、州都ミュンヘンの南東約60キロに位置するバート・アイブリング近郊で発生した。2台の列車には合わせて乗客約150人が乗っていた。
この路線は単線で、カーブ地点で2台が正面衝突。記者会見した同国のドブリント運輸相は、「線路がカーブしていたため運転士には互いが見えていなかったと思われる」との見方を示した。
当時、列車は100キロあまりのスピードが出ていたと推定され、衝撃で車両1両が脱線した。
犠牲者の身元については確認作業が続けられているが、運転士2人も死亡したとみられる。
同じ線路上で列車同士が正面衝突した原因は分かっていない。列車に搭載されていたデータレコーダー3基のうち、これまでに2基が回収され、3基目も車体の残骸から回収できる見通し。当局はデータレコーダーを解析して原因の究明を急ぐ。