避難民キャンプで女2人が自爆、58人死亡 ナイジェリア
ナイジェリア・カノ(CNN) ナイジェリア北東部の避難民キャンプでこのほど17歳から20歳とみられる女2人が自爆し、少なくとも58人が死亡した。もう1人の女は自分の家族がこのキャンプにいることを直前に知り、自爆を思いとどまった。支援団体の関係者が明らかにした。
当局者によると、この爆発で78人が負傷した。同キャンプには、同国ボルノ州で相次ぐ過激派組織「ボコ・ハラム」の襲撃から逃れてきた5万3000人あまりが身を寄せている。
ボルノ州の緊急事態対策当局によると、女3人は9日午前6時半ごろ、カメルーンとの国境に近いディクワのキャンプに避難民を装って侵入し、2人が自爆した。もう1人は自分の両親と姉妹がこのキャンプにいると知って自爆を思いとどまったという。
さらに2人が自爆しようとしたが、何らかの理由で爆弾が爆発せず、そのまま逃走した。
自爆を思いとどまった女は負傷して、当局に拘束された。軍の調べに対し、ほかの2人と共にボコ・ハラムに自爆を指示されたと供述。さらに複数の女がキャンプに紛れ込み、自爆を計画しているとも語ったという。
今回の襲撃は、軍がカメルーンとの国境付近で先週実施したボコ・ハラム掃討作戦に対する報復とみられる。軍関係者によれば、この作戦では戦闘員100人あまりを殺害し、拘束されていた女性約100人を含む1000人あまりを解放していたという。
自爆テロ犯にされた女性の中には、ボコ・ハラムの襲撃によって村から連れ去られた被害者もいたとみられる。