「警察への攻撃」で米国人ジャーナリストら4人逮捕 バーレーン
(CNN) バーレーンの警察は15日、虚偽の情報をかたって同国へ入国し、「警察に対する攻撃」に加わった疑いで、米国人4人を逮捕したことを明らかにした。
バーレーン当局者らによると、逮捕された米国人の一部は外国報道機関のメンバーだが「関係当局に登録手続きをせず、不法行為に関与した」という。
逮捕者の家族が出した声明によれば、このうち1人はフリー・ジャーナリストとしてCNNとも仕事をしたことがあるアンナ・テレーズ・デーさん。声明は、デーさんと同僚3人の取材班が「倫理的かつ徹底的に職務を遂行しようとしていた」と主張し、「違法行為など報道以外の活動に関与したことはあり得ない」として解放を求めた。
在バーレーン米国大使館は、米国人4人が逮捕されたことを認識していると述べたが、プライバシーへの配慮を理由にそれ以上のコメントを避けた。
バーレーン内務省によると、4人は今月11日から12日にかけ、観光客を装って入国した。
首都マナマ南方の都市シトラでは14日、2011年に起きた大規模な反政府デモから5周年を迎えたことを記念するデモが行われ、暴徒化した集団が警察に排除された。
警察によると、米国人のうち1人はこの時「布で顔を隠し、警察への攻撃に参加した」疑い。残る3人は同じ地区の検問所で拘束されたという。
米国に本部を置く非営利組織(NPO)「ジャーナリスト保護委員会(CPJ)」は、同国ではこれまでにも少なくとも6人のジャーナリストが職務関連で収監されていると指摘し、全員の「即時解放」を呼び掛けた。