ナイキ、反同性愛発言のパッキャオと契約解除
ニューヨーク(CNNMoney) 米スポーツ用品大手ナイキは17日、同性愛者を「動物以下」などと批判したプロボクサー、マニー・パッキャオ氏とのスポンサー契約を打ち切ると発表した。
ナイキは声明でパッキャオ氏の発言を「忌まわしい」と批判。「ナイキはあらゆる種類の差別に強く反対し、これまで長い間、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーなどの性的少数者)コミュニティーの権利を支え守ってきた長い歴史がある」と述べ、「今後マニー・パッキャオ氏との関係を断つ」とした。
パッキャオ氏は8階級制覇をなし遂げたボクサーで37歳。現在は母国フィリピンの上院選に立候補している。
パッキャオ氏は選挙運動の一環としてフィリピンのテレビ局TV5に出演した際、同性愛への反対を表明。「常識だ。男が男と、女が女と付き合う動物などいるだろうか」「動物のほうがましだ。動物は雄と雌を区別するからだ。もし男と男、女と女の関係を認めるなら、人間は動物以下ということになってしまう」と発言していた。
16日になってパッキャオ氏は、謝罪をソーシャルメディア上で発表。「同性愛者と動物を比べて人々を傷つけて申し訳ない。傷つけてしまったことを許してほしい。聖書の説くところに従って私は今も同性婚に反対の信念は曲げていないが、LGBTを非難しているのではない」などと述べた。