男が刃物で襲撃、米国人旅行者含む11人死傷 イスラエル
(CNN) イスラエル当局によると、中部テルアビブ付近の海岸で8日、米国人旅行者が刃物で刺されて死亡し、ほかに10人が負傷した。パレスチナ人による犯行とされる。
テルアビブではちょうどこの時間、訪問中のバイデン米副大統領がペレス前イスラエル大統領と会談していた。
ペレス氏は会談で「たった今、近くでテロ事件が起きている」と述べ、バイデン氏は「このようなテロ行為は決して正当化できない」と強く非難する声明を出した。
イスラエル警察の報道官は、「テロリスト」が現場で警察に射殺されたとツイート。犯人はパレスチナ自治区のヨルダン川西岸出身者だと述べた。
別の警察当局者がCNNに語ったところによると、犯人はテルアビブのヤッファ港付近で4人を刺し、遊歩道沿いに北上してさらに3人以上を刺した。現場周辺は、海に面して商店やレストランが並ぶ観光地となっている。
テルアビブに住む米ニューヨーク州出身の女性はCNNに、職場からの帰宅途中、逃げてくる人々に遭遇したと語った。応急手当てを習ったことがあったため、目や背中を刺され倒れていた負傷者に止血処置をしたが、この負傷者はロシア人観光客でヘブライ語も英語も通じなかったという。