イエメン北部で空爆、市民100人以上死傷 サウジが実施か
イエメン・サヌア(CNN) イエメン北部ハッジャの市場が17日までに空爆を受け、現地の医療関係者によると、市民少なくとも78人が死亡、100人以上が負傷した。空爆はサウジ軍によるものだという。イエメン国防省は死者の数を107人としている。
空爆は3回にわたって行われ、このうち2回は最も人出が多い時間帯に市場の中心部が直撃された。残る1回はゲート付近を直撃した。標的とされたのは同国北部で最大級の市場だった。
地元の商店主は、「何十人もの焼け焦げた遺体や、空爆でバラバラになって身元が判別できなくなった遺体がある」と証言している。
犠牲者の中には子ども7人も含まれる。同国の武装勢力「フーシ」系の放送局は、遺体を映した映像を放送した。
サウジ主導の有志連合広報はソーシャルメディアで出回っている画像について、市場を空爆したのがサウジだったことを示すものとは限らないと強調。今回の事態について調査を行い、結果は一般に公表すると表明した。
国際医療支援団体の国境なき医師団は、空爆で負傷した市民少なくとも40人をハッジャの病院で手当てしたことを明らかにした。
イエメンでは先月も首都サヌア近郊の町で市場が空爆され、少なくとも30人が死亡していた。犠牲者はほぼ全員が市民だった。
10日前には停戦に向けてフーシとサウジの交渉が行われ、サウジとの国境地帯の停戦や人質の交換で合意していた。