ミャンマーの新大統領にティンチョー氏 スーチー氏の側近
(CNN) ミャンマーの国会で15日、新たな大統領に国民民主連盟(NLD)を率いるアウンサンスーチー氏の側近、ティンチョー氏が選出された。
国会での投票で、ティンチョー氏は全652票の3分の1を超える360票を獲得。軍部が候補に立てたミンスエ氏は213票、上院の候補だったヘンリーバンティーユ氏は79票で、それぞれ第一、第二副大統領に就任する。
これにより、数十年間に及んだミャンマーの軍政は正式に幕を閉じることになった。
同国では昨年11月の総選挙でNLDが絶対多数を確保したが、スーチー氏は外国籍の息子2人がいるため、軍政下で制定された憲法の規定で大統領にはなれない。軍部は今も全議席の25%を占めているため、この条項を修正できる見込みもない。
ティンチョー氏はスーチー氏と非常に親しく、関連財団の幹部も務めた。スーチー氏の自宅軟禁期間中に訪問を認められた数少ない人物のひとりだ。英国での学友で、スーチー氏の夫とも親交があった。
新政権にはスーチー氏の意向が色濃く反映される見通しだ。同氏はかねて、自分は「大統領の上」に立つと語っていた。