街中の銅像に赤い目隠し ブラジルのデモで「無言の抗議」
(CNN) ブラジル政界の汚職事件に抗議する大規模なデモが起きたリオデジャネイロで、市内に設置された100体以上の銅像に赤い目隠しがつけられた。
目隠しの布を巻かれたのは同国の元指導者や作家、外国の著名人らの銅像。実行したブラジル人アーティストは匿名を条件に、「無言の抵抗」だと語った。
同国では国営石油企業ペトロブラスにかかわる汚職事件で、当局がルラ前大統領に対する捜査を開始。事件は与党・労働者党などの政治家や財界人数十人を巻き込むスキャンダルとなり、ルラ氏の後継者であるルセフ大統領への退陣要求に発展している。
13日には、北はアマゾン川流域のマナウスから南はポルトアレグレまで、国内各地で大規模なデモが行われ、ルラ氏に囚人服を着せた形の巨大な風船も登場した。
ルラ氏は疑惑を断固として否定している。ルセフ氏も11日の記者会見で、退陣の意思はないと明言した。