空爆で負傷のISIS司令官、米当局が死亡を確認
ワシントン(CNN) 米当局は15日までに、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の有力司令官、アブオマル・シシャニ容疑者の死亡を確認した。当局者2人がCNNに語った。
米当局者らによると、シシャニ容疑者は先週、米軍の空爆で負傷していた。米軍は当初、同容疑者について「死亡した可能性が高い」と発表したが、その後の調べから現場で負傷し、後になって死亡したことが分かったという。
複数の無人機と有人機が空爆を実施し、同時にISISの戦闘員12人も死亡した。
CNNがこれまでに入手した情報によると、シシャニ容疑者は当時、ISISが首都と称するシリア北部ラッカを訪れ、激戦で死者が出た部隊との会合に出ていた。会合の情報が入ったため、上空を巡回していた米軍機が急きょ空爆の指示を受けたという。米当局が傍受していたシシャニ容疑者の通信が途絶えたことから、同容疑者は死亡した可能性が高いとみられていた。
シシャニ容疑者はジョージア(グルジア)軍の精鋭部隊出身。イラクやシリアでISISによる多数の攻撃を指揮した経歴を持つとされ、米国務省が500万ドル(約5億7000万円)の懸賞金をかけて情報提供を呼び掛けていた。