ISIS「首都」のラッカ、変わり果てた街を隠しカメラで撮影
(CNN) 人通りもまばらな荒れ果てた街に、武装した戦闘員たちの姿――。過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が首都と称するシリア北部ラッカ市内を、シリア人女性2人がカメラを隠し持って歩いた。スウェーデンのCNN系列局、エクスプレッセンTVが撮影を依頼した。
2人は見つかれば処刑される恐れがあることを承知のうえで、顔と体をベールで覆って買い物をし、タクシーに乗り、住宅街を歩き回った。
身元を隠すために加工された音声で、空爆が激しくなってから「みんな去っていった」と話す。「ISISの外国人戦闘員たちは検問所を設けてシリア人の身分証明書を取り上げ、それを使ってトルコへ逃げている」という。
シリアで内戦が始まって5年。国連によると、全国でこれまでに25万人以上が死亡し、1000万人以上が家を追われた。ラッカは2013年にISISに制圧された。