ブラジル下院特別委、ルセフ大統領への弾劾手続き承認
リオデジャネイロ(CNN) ブラジル下院の特別委員会は11日、ルセフ大統領に対する弾劾(だんがい)の是非をめぐる採決を行い賛成多数で可決した。65人の議員のうち賛成が38人、反対は27人だった。
ルセフ氏に対しては、2014年の再選を目指す大統領選で選挙に勝つために財政赤字を隠したなどとの批判が出ている。ルセフ政権は、大規模な汚職問題や縁故主義への批判、経済状況の悪化などで低迷している。
弾劾手続きについては本会で審議が行われ、早ければ17日にも採決が行われる見通し。本会議で承認されるには513人の議員のうち3分の2が賛成する必要がある。可決されればその後、上院へと送られる。
下院で可決されなければ、弾劾手続きは破棄される。
今週末は政権支持派と反対派がそれぞれ国会周辺でデモを実施するとみられている。警察はすでに首都ブラジリアの政府施設周辺などにバリケードを配置している。