トランプ氏の日韓核武装論、「ばかげている」 米国務長官
ケリー氏は資料館の芳名録にも「世界中の全ての人がこの慰霊施設の力を感じるべきだ。我々は核兵器の脅威を終わらせるだけでなく、戦争自体の回避に向けて改めて尽力しなければならないことを、まざまざと思い知らされる」と記した。
ただしケリー氏に同行した国務省高官は、同氏が米国の核兵器使用について謝罪することはないと事前に明言していた。
ケリー氏は記念公園への訪問に先立ち、岸田文雄外相と会談。「私の広島訪問には、日米関係の強さと戦後をともに歩んできた道のりを示す特別な意味がある」と語ったうえで、「今回の訪問は過去ではなく、現在と将来がテーマだ」と強調した。
岸田外相もこの日、トランプ氏の日韓核武装論に言及し、「我々が核兵器を保有することは全く考えられない」と改めて断言した。
ケリー氏の訪問に続いて、オバマ米大統領が来月、主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)で来日する際に広島を訪れる可能性も指摘され、大統領が原爆投下への謝罪を表明するのではないかとの憶測も飛び交っている。国務省高官はこれについて、ホワイトハウスはまだ正式な決定に至っていないと述べた。